埼玉県が研究用に栽培しているナタネのコンバイン刈取り作業を見学したのでレポートする
 1)日時; 2009年6月10日   AM10時〜AM12時
 2)場所; 熊谷市 大字手島 小字古川
 3)栽培面積; 約50a
 4)使用コンバイン2台(汎用型); ヤンマー(県所有中型) ; クボタ(業者所有の大型)

 慣行畝栽培のナタネ(狭畦栽培の誤記訂正(6/17))
 (写真ー1)は埼玉県農林総合研究センターのナタネ畑
@背丈(全高)900mm位で揃ってる。雑草も殆ど無し。
A密生し株の1/3位から枝別れし均一に実を付けてる。
B写真では判らないが、畝間は700mm均等である。
C風倒など無く、綺麗なナタネ畑である。
 (写真ー2)は我々のナタネ畑
@根付近より枝別れ、径も不揃い(手蒔、補植は特にバラツキ大)
A畑の場所で生育にバラツキ大(地質の均一化・器具播種要す)
(写真ー1)
(写真ー2)
 コンバインの構造ーT
 (写真ー3)は県所有のヤンマー汎用コンバインの全体仕様(型式は古いとの事)
 刈込み開始の状態です。
コンバインの”バリカン”の高さを地面から300mm位の高さにセットし、コンバインが前進すると、ナタネの茎が”バリカン”の刃の間に入る。掻込み装置が回転し、穂先をコンバイン側に抱き込み、”バリカン”の刃で切断されたナタネの穂先がコンバインの中に取り込まれます。
 汎用コンバインは、稲に限らず、麦、ナタネ、大豆、ソバ等もコンバインの仕様変更は必要無く、ナタネの刈取りも、本体内蔵のフイルターや選別風量を選択・調整する事で対応可能との事です。
(写真ー3)
 コンバインの構造ー2
 @(写真ー4)はナタネを刈り取る様子です。
”バリカン”(写真ではハッキリ見えない)で刈取ったナタネの穂先を掻き込み装置で機械側に倒し、ローターの回転で矢印の方向、つまりホッパー側へ運びます。
 A(写真ー5)は機械が停止状態のホッパー入口の写真です。
 ローターの回転でホッパー入口集められたナタネの穂先が、掻き込み装置の回転でホッパー入口へ押し込まれます。
 恐らく、ホッパーの内部は搬送コンベヤーが回転し、コンバイン本体の中に搬入する仕様と考えます。。
(写真ー4)
(写真ー5)
 コンバインで刈取った畑とナタネ
 (写真ー6)は、業者所有の大型の新型コンバイン(クボタ)で刈取ったナタネ畑です。綺麗に刈取られてます。
地面に落下したナタネの実をチョットだけ数えました。100mm四方の面積に2〜3粒位かな〜殆ど落実してません。県所有のコンバインよりも落実が少ないように思われました。

 コンバイン本体の中では、刈込んだ穂先をもみ潰し、ナタネの鞘を割り、フイルターを通して落下させ、送風で殻を吹き飛ばす。この選別装置が3層あり、通過したナタネが収穫されます。
 (写真ー7)は収穫袋のナタネです。綺麗なものです。 乾燥機とトウミにかけ、搾油して販売するそうです。
(写真ー6)
(写真ー7)