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試験的にハーベスターを使用してナタネの脱穀作業を行ったのでその状況をレポートする。 @日時;’09年6月13日(土) 9時30分〜16時 A場所;見沼田圃の菜の花畑 B使用ハーベスター;ファーム21の御好意による借用機(型式;RH400:最小タイプ) C脱穀ナタネ; 6月10日刈取りした”ななしきぶ” |
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1.脱穀作業の状況 @無調整で脱穀作業を開始し最初は順調だったが、20分位で、殻が機内に糞詰りになり、機械がオーバ^ロードで停止。 A機械を停止し、カバーを開け殻や茎の屑を掻き出し、機械を再スタートするも、直ぐに糞詰りになり機械を停止する。 B3回位繰り返し、対策を検討する。最初、機械の構造が判らず試行錯誤し、調べた結果で、暫定対策をして作業する。 Cこの暫定対策で、十分ではないが連続作業が可能になったので、ここに、機械の構造を含め以後の参考にとレポートする。 |
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2.取扱い説明書のハーベスター全体図(操作部名称説明) 機械内部の構造を表した図面は、取扱い説明書に記載が無い。 右の写真は、ハーベスターの操作部の概要を知るのに役立つので参考図として記載。 |
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3.機械の内部構造のスケッチ図(スケッチ図に構造と機能を説明) 機械が停止した時し、各部のカバーを開けて機械構造を把握推定した(右図)。 @刈取ったナタネを投入台に乗せ、搬送装置に噛ませ穂先を脱穀ドラムに当てる。 A落下したナタネの実はメッシュを通りホッパー@を通って機外に搬出され収穫袋に収まる。 Bメッシュを通らなかった実と殻は、ダクトファンで機外へ排出と、再選別へホッパーAから再度 ドラム室へ送り込まれる。排出されない殻や茎が機内に累積し糞詰りになる。 C機械の構造から、次善の策として、再選別の実と殻を暫定排出口としてカバーを開放した。 D右のポンチ絵の写真を以下に示す。 |
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4.投入台とナタネの脱穀作業写真 @投入口の巾が400mm位で少し狭く、ナタネの穂の巾が広いと外へはみ出す。 Aナタネがバラバラになってると、ハーベスターにかける時、揃えるのに手間取る。 Bナタネの茎が搬送装置に噛み込みやすい(固く且つ枝が広がっている)。 |
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5.脱穀ドラムと選別フイルター(メッシュ)と再選別戻り口 @ナタネの穂先をドラムに付いてる突起で叩き鞘ごと実を叩き落す。 A奥ののメッシュをナタネが通り落下して、機外へ、通過しない殻はダクト室へ行く。 B左側の開口部はダクト室で送風ファンで機外へ排出されなかった、再選別品の戻り口。 今回の暫定対策では、再選別品がこの戻り口に戻らない様に暫定対策をした。 |
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6.ダクト室(送風選別室)のカバーを開放し暫定排出口とした @脱穀ドラムより吐き出された、殻や茎が奥から出てくる。 Aファンの風で排出ダクトに飛ばされる以外は下に落下し、再選別品としてドラム室へ戻る。 B今回は暫定対策として、カバーを開放sじて、再選別ルートに行かせず、この開放窓から 機外へ殻と実を排出させた。 |
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7.搬送スクリューA の写真 @再選別品として落下した、実と殻はこの搬送スクリューAを通り次の写真のホッパー室へ送り込まれる。 A今回は機外へ吹き出させこの搬送スクリューの機能を使わなかった。 |
8.右図は再選別品の ホッパーの写真 @このホッパーで掻き上げられた再選別品はまた脱穀ドラムへ戻る |
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9.カバーを開放し、再選別品を暫定排出口から排出 @ここから排出される実と殻は、手作業で篩いにかけて処理した。 |
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10.まとめ 来年以降どうするかは別として 借用したハーベスターは容量が小さく、またナタネの場合、殻(鞘)が大きい為、機外への排出がスムースに出来なかった。脱穀機として考え、精製が不十分でも可とすれば簡単な改造で使用可能になると推定。 収穫袋に入るナタネは良く選別され、手作業でやる足踏み脱穀よりもナタネの回収率も高いと推定する。 |